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Mermaid(イラスト fromめりるさま)  (ピュン誕Comments(0) )

008年のお誕生日に・・・とめりるさまが8を描いてくださいました!!
素敵絵は続きから!











青い海に8、翻るマフラーに8、スーパーガンを構えつつ笑顔の8、ジェット噴射全開で8、8の好青年っぷりを存分に味わうことのできるイラストです(感涙)

「フッ」って笑った笑顔がまた素敵です、「フッ」ですよ、「フッ」(壊)

何をした後なんでしょう?(ドキドキドキ)
妄想が膨らんでついつい、駄文をつけてしまいました。


素敵イラストを台無しにしかねない、駄文はこの下へ!!






「どうやら・・・信号はあの島から出ているらしいな」

ドルフィン号のコクピットに全員が集まった。

「003、島の様子は?」
「驚くほど何も無いの・・・島の中央に建物が1つ。その中心に巨大なコンピュータがあるわ。信号を制御しているのはどうやらそこみたい」
「敵の様子は見えるかい?」
「人は居ないわ。だけど、建物を守るようにロボット兵が500から600体」
「多いな・・・・で、空や海には?」
「大丈夫、特別おかしな様子はないわ」
「不気味だな・・・特別な仕掛けは無いのに、ロボット兵ばかりが溢れるほど居るというのは・・・」
「もしかしたら・・・」
ギルモアが搾り出すように声を発した。
「黒い幽霊団の目的は、我々の目をこちらに向けることだけなんじゃないだろうか・・・」
「ここに向ける・・・ってことは・・・他に?」
「そうじゃ、他で大掛かりな作戦があるのじゃろう。だからこそ我々をこんな太平洋上におびき寄せたんじゃ・・・」
ギルモアの推測に全員が息を飲む。その瞬間、001がけたたましい泣き声とともに目覚めた。
≪北極デ・・・ぶらっくごーすガ・・・動キダス・・・>>
「何だって?」
「北極かよ!」
「じゃあ、早く行かないと!」
「だけど・・・・」
こちらだって放っておける状態ではなかった。この島から発せられている異常電波は、海洋生物の脳を容赦なく刺激し続けていた。そして今この瞬間も、太平洋上の広い範囲で、動物の異常行動が次々と起こっていたのである。
 009は苦悩する。ここで戦力を2つに分けるべきか、ここを殲滅してから北極海へ飛ぶかを・・・。
 北極での戦いがどれほどの規模かが想定できない今、できる限り戦力を減らしたくはない。だからと言って、こちらを片付けてからでは遅すぎるだろう。敵の狙いはそこにあるのだから。
「ここはさ・・・」
沈黙を破ったのは008、
「僕一人で十分さ」
凛とした声がコクピットに響いた。
「ロボット兵が多いって言ってもさ、こっちの基地は手薄なんだから、僕一人で十分さ。それに・・・北極へ行っても、いつものようにドルフィン号で留守番なんだろう? 正直、つまらないんだよね。たまに活躍の場くらい与えてもらわないと・・・、な、009」
いつだって出撃する君には、こんな気持ちわからないだろうけど――そう付け加えて008はリーダーの肩を軽く叩いた。
「だったら、005も一緒に・・・」
「ダメだ。005じゃ、この島から研究所まで帰れないじゃないか。帰ることを考えたら、002や007が適任だけど、北極での戦いには二人は欠かせない戦力だ。だから、僕一人でいいって言ってるんだ」

 008の言っていることは全くの正論で、リスクを伴うものの、結局その意見に従わざるを獲なかった。
 ハッチから海へ泳ぎだすと、008はモニターに映る位置へと移動し、ドルフィン号に向かって大きく手を降った。その背を向けて出撃しようとした瞬間、003の脳内通信が彼を止めた。

≪ダメよ・・・やっぱり・・・一人じゃ危険すぎるわ>>
≪心配すること無いさ、今日は大丈夫って気がするんだ>>
≪何故そう思う?>>
≪だってさ・・・>>

004の問いかけに008が笑顔を返した。

≪今日は僕の誕生日なんだよ・・・、だったら、悪いことが起こるわけないじゃないか>>
 あまりにも他愛無い根拠に、全員から気の抜けたような笑いが漏れた。これから数多のロボット兵と戦い、基地を破壊するというのに、気負いが全く見られない彼に、003もついに根負けをした。
≪わかったわ・・・、研究所でケーキを用意して待ってるから、必ず帰ってきてね>>
≪結婚式みたいなでっかいのを用意しとくアルヨ!>>
≪悪いね、プレゼントを催促したみたいでさ・・・、でも、せっかくだから「たんじょうびおめでとう、ピュンマ」って文字を入れてくれないかい? チョコレートでね!>>
≪ハイハイ、金粉もたっぷり振りかけておきますから>>

 バカバカしくて付き合ってられないと、003が溜息をつくと、008の口元が軽く緩んだ。再び手を上げると、人魚の影は瞬く間に島へと消えていった。
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