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どんなことにも理由(わけ)がある~超銀編~ 1/2  (お笑いComments(0) )

ハインリッヒ<超銀なので・・・
超銀最大の謎が今明らかに(大嘘)
全国100万人のハインリッヒファンのみなさま本当にごめんなさい
ネタばれあり。超銀をご覧になったことの無い方はご注意ください。



 
撃たれた瞬間、それが致命傷だということはわかっていた。





瀕死のガロが放った銃は俺の左胸を正確に射抜き、溢れ出た 生暖かいドロリとした液体はゆっくりだが体内に広がり始め、 電子回路を少しずつ狂わせ始めていた。





博士の居ないイシュメールで俺の故障を直すことは最早不可能で、 この要塞と運命を共にするのはあらかじめ決められていたことだったに違いない。





だが・・・・・








                         くそっ・・・・






俺は小さく舌打ちをした。 出血の量が予想以上に多い。 脳への血流が急激に減少し視界に霞がかかり始めた。





                         時間が、ない ―――





俺はあばれる人質を左腕で強く押さえつける。 引き寄せた男の贅肉が身体をジワリと圧迫し、くぐもった機械の軋む音がした。 一緒に血液がどろりと流れ出て、激痛が走る。






                         早く―――





左腕の感覚が徐々になくなってきた。体温が急激に上昇する 。とうとう制御回路の一部が暴走を始めたらしい。






「俺は気がみじけぇんだ! さっさと案内しろっ!」








俺の声に導かれるように、兵士の群れをかき分けてガロが姿をあらわす。 奴は声を張り上げ、忌々しそうに俺を罵倒し兵士を怒鳴り散らす。





たいした奴だ、あれほどのキズを負いながらまだそんな口が利けるとはよ。 相手にとって不足はねぇ。ここでオマエと心中だ。





左腕を緩めて人質を解放する。男は転がるように腕をすり抜けると、情けない声を上げながら走り去った。





男の足音が遠のいていく。





俺は奴の前にゆっくりと向き直った。









                         パキューーーーン







ガロの放った光線が俺の左胸を打ち抜く。
瞬間、凄まじい衝撃に目がくらむ。







                          アバヨ、ジョー・・・・







2発目は右肩に・・・







                          アバヨ、ダチ公・・・・







3発・・4発・・・










身体の奥底から体験したことの無い振動が響く。









とうとう最期、らしい












                      待たせちまったな・・・ヒルダ・・・・

















身体が燃えるように熱くなり、次の瞬間俺は・・・・・・・・




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