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今、ここにある危機  (008/オヤジギャグ設定Comments(0) )

オールキャラ(たぶん) はっきりと台詞付きで登場するのは2,3,4,7,8,9
100%期間限定ネタ。2005年春でないと楽しめないようなお話です。
そして幻のあの設定が・・・・




 暴徒と化した民衆がシュプレヒコールを上げながら、建物に投石し、 通る車に一斉にのしかかる。罵声、怒声、悲鳴、歓声、それがこの国の すべてであるかのようにテレビのレポーターの緊迫した説明は続く。


「チェッ」


 テレビ画面が暗くなると、一瞬だけ静寂が戻った。


「隣国との歴史問題、領土問題・・・」
「終わることの無いテロ・・・」
「泥沼化した内戦・・・」


 連日テレビで報道される内容は自分達が到底望んだものではなく、 自分達が命をかけて守ろうとした平和はどこにあるのだろう、悲痛な表情のフランソワーズは 窓の外に目を移した。


 穏やかな風景、テレビとはまったく別の世界。


「で、奴らは動いてないんだな」

念を押すアルベルトにジョーが返す。

「方々手をつくしたけど、今回の事件とは全く無関係でね」
「なら、静観するしか、ないか」
「どちらかに肩入れする話でもないしな」

ジェットの言葉に全員が頷いた。







「ローマでは・・・」


 途切れた話題をつなぐようにピュンマが口を開く。


「ローマではいよいよ新しい法王を選んでいるね。今度の人選は重要さ」
「そうね、宗教と紛争は切っても切れないし」
「キリスト教内で抱える問題も、他の宗教との関係も重要だ」
「そう ――」


 全員の思いを受け継ぐようにピュンマが立ち上がる。


「今まさに、バチカンでは枢機卿たちがさまざまな思いを胸に法王の選出 ―― コンクラーベ ―― をしているのさ。 個人の思惑はもちろん、駆け引きだってあるだろうし、もしかしたら派閥なんてものもあるかもしれない。 それでも平和に向けてもっともふさわしい人が法王であるように、全員がギリギリの思いで臨んでいるはずさ。


「まあまあ・・・」


グレートがピュンマの肩を叩く。


「貴殿、まるでコンクラーベを見てきたようなことを言うじゃないか」
「そりゃあ彼らは真剣さ ―――― 」


 ピュンマがにやりと笑う。










「コンクラーベなだけに、根比ーべってか、 ナンチャッテ!」










声高に笑いながらピュンマがリビングを去っていき、残された面子はやるせない思いに大きくため息をついた。


「ねぇ、ピュンマって昔っからあんな感じだったっけ」


ジョーの言葉にアルベルトがフンと鼻を鳴らし、新聞を広げる。


「まぁ、平成版の場合は ――――」










「想定範囲内、だ」








(fin)







あとがき

こんな話をかいていいんでしょうか?<疑問を持つなら書かないように



ニュースを見てたらオチの駄洒落を突然思いつき、平成版の幻の設定と 絡ませたくなった次第です。ピュンスキーのみなさま、すみません。

駄洒落だけじゃつまらないので、ホリ○モンの一言も加えてみました。
きっとこの言葉は今年の流行語大賞になるんでしょうね、そういえば昨年も 「新規参入」で賞をもらってたし、受賞したら連続ですね。今まで連続受賞の 人って居たのかしら?



コンクラーベも受賞して欲しいけど、そうなったら誰が会場に来るの? やっぱ、ベネディクト16世?(まさか!)


(05年4月19日 日記にて初出)
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